仁秀 客人碗ペア 蒼空の商品内容
真言宗御室派の総本山である京都の仁和寺は、開創から皇室出身者が代々の門跡(住職)をつとめてきました。皇室ゆかりの門跡寺院の中でも最も格が高く「御室御所」の別名でも知られています。御室焼は、御室御所仁和寺にて京焼の巨匠、野々村仁清が開窯したことに始まります。仁清の弟子が尾形乾山。乾山の兄が琳派の尾形光琳。乾山の作品に光琳が絵付けした兄弟合作品もあります。御室焼はこの三人の巨匠を創始とし日本の美術史上、燦然と輝く由来を持っています。 仁清の焼く御室焼は皇室を中心に愛され、日本陶芸の歴史的存在になりました。その御室焼の正統を受け継ぐ窯が、仁秀です。仁秀は今も轆轤成形で、門外不出の釉薬を使った焼成法を継承しています。御室焼の釉薬の深遠美は「窯変」にあります。御室焼作品は轆轤で仕上げた「粘土の器」を、室でゆっくり自然乾燥させ、その後、削りで「最終の形」を整え、もう一度乾燥させた後、素焼します。素焼された生地には無数の小穴が生じていて、施釉するとその小穴に釉薬が浸透します。釉薬が浸透した生地を焼成する事により釉薬の深遠美「窯変」現象が起きます。窯変とは、焼成により「窯」の中で土と釉薬が融合し「変」幻するという意味です。人間の作為的意図を無視する焼成という力が生んだ無作為の美「窯変茶碗」。芸術でありながら器。それが仁秀による「御室焼」です。
●商品:客人碗(約口径9×高さ6.5cm・約230ml)×2 ●材質:陶器(御室焼) ●日本製 ●箱:約22×11.5×10cm ●約0.5kg
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